限界拡張日誌



はやぶさ2は、地球帰還後も次の目標天体1998 KY26に向け、順調に航行を続けています。ただ、2014年12月に打ち上がった探査機は現時点(2022年12月)でおよそ8年が経過し、開発時の設計寿命はとうに超えている状況にあります。必然的に機器によっては、定常とは異なるような挙動を示すものも出てきており、拡張ミッションでは、そういった機器の限界を探るべく、貴重な宇宙空間での実績データを蓄積してきているところです。このコンテンツでは、そういった機器の状況についてご説明し、ご覧いただく皆さんにも、より臨場感を持って、はやぶさ2が日々限界へ挑む姿を感じていただくことを目的とします。また、このような機器の劣化等に対応するための運用の工夫や、地球帰還以降、様々な制約を緩和した運用のやり方についてもご紹介していきますので、拡張されていくはやぶさ2の運用や機能の幅にも是非ご注目ください。

※ 本コンテンツは、日誌風に更新していく予定ですので、話題も更新タイミングもバラバラとなってしまいますが、暖かく見守っていただけると幸いです。(執筆者の活動限界も拡張していく必要がありそうです…。) 2022.12.6 三桝裕也