2026年7月5日に「はやぶさ2」は、小惑星トリフネのフライバイ探査を行います。「はやぶさ2」がトリフネに最も接近する時刻は、18:30頃となります。この時刻は、日本ではまだ明るいので星は見えませんが、「はやぶさ2」は図1に示す小惑星トリフネのところにいます。

図1 2026年7月5日、18:30(日本時間)に神奈川県相模原市から見た小惑星トリフネの方向。(図/大川拓也)
この図1はJAXA宇宙科学研究所がある神奈川県相模原市から見たときのものですが、この日の日没時刻が19時くらいですので、太陽が地平線近くにあり、その太陽の左上50度くらいの方向にトリフネと「はやぶさ2」がいることになります。
太陽が沈んで夜になり星が見えてきたときの様子が図2です。金星からしし座のα星レグルスに進んでその先にトリフネがいることになります。西の地平線近くなので晴れていても見にくいかもしれません。

図2 2026年7月5日、20:30(日本時間)に神奈川県相模原市から見た小惑星トリフネの方向。(図/大川拓也)
さらに、トリフネ付近の星座を詳しく描いたものが、図3です。なんと、トリフネの近くには金星だけでなく小惑星リュウグウやベヌーも見えるのです。実際には非常に暗いので、大きな望遠鏡でないと見ることができませんが。 (リュウグウは「はやぶさ2」が、ベヌーは、米国のOSIRIS-RExがサンプルリターンを行った小惑星です)

図3 2026年7月5日、18:30(日本時間)に神奈川県相模原市から見える小惑星トリフネとその周りの星座や天体。(図/大川拓也)
7月5日は、日本の多くの地域ではまだ梅雨の状態ですので、天気が晴れないかもしれません。晴れたらもちろんのこと、曇りや雨でも7月5日の18:30に西の空に向けて、「はやぶさ2」へのエールを送って下さい!
※参考図

2026年7月5日の天体の位置。座標軸の単位はau(天文単位)。地球から見て同じような方向に金星、ベヌー(Bennu)、トリフネ(Torifune)、リュウグウ(Ryugu)がある。(©JAXA)
はやぶさ2拡張ミッションチーム
2026.7.3

