はやぶさ2拡張ミッション(はやぶさ2#)に関するイラストを、イラストレーターの池下章裕氏に描いていただきました。以下の4作品を公開します。
■小惑星2001 CC21フライバイはやぶさ2探査機は、2026年7月に2001 CC21という仮符号が付いた小惑星の脇を通過するフライバイ探査を行う予定ですが、そのときの想像図です。この小惑星については、形は推定されていなくて、明るさの変化(ライトカーブ)から少し細長い小惑星ではないかと思われています。また、スペクトル型はL型ということなので、色的にはイトカワに似た感じになっている可能性があります。表面もイトカワのように、デコボコだらけの可能性が高いと思われます。これらの情報から、池下さんに想像して描いていただきました。
■小惑星1998 KY26ランデブー
はやぶさ2探査機は、2031年7月に1998 KY26という仮符号の小惑星に到着する予定です。この小惑星は、大きさが30m程度と非常に小さく、約11分の周期で自転しています。1998年に地球に接近したときに、米国のチームによってレーダ観測が行われており、その形が推定されています。この小惑星の表面では、極付近を除くと、遠心力の方が引力より強いので、おそらく表面には砂や石は存在しないのではないかと思われます。また、炭素質小惑星の可能性があり、その場合には色がリュウグウのように黒い可能性もあります。以上のような情報を参考にして、池下さんに想像して描いていただきました。
■探査機単体のイラスト(カプセル側)
拡張ミッションにおける探査機のイラストです。再突入カプセルや分離カメラ、MASCOT(着陸機)は分離されているので存在していません。
■探査機単体のイラスト(イオンエンジン側)
拡張ミッションにおける探査機のイラストです。衝突装置やターゲットマーカ(4つ)、MASCOT(着陸機)やMINERVA-II(ローバ)は分離されているので存在していません。また、イオンエンジンBが動作中のイラストになっています。
はやぶさ2拡張ミッションチーム
2022.10.21