たまてばこ宇宙に目覚めた要因は?
~「はやぶさ」「はやぶさ2」のスタッフへの調査

たまてばこ vol. 21

今から2年前の2020年6月 、「はやぶさ」帰還10周年を記念して、「はやぶさ」「はやぶさ2」関係者にアンケートを実施しました。「はやぶさ」「はやぶさ2」関係者が、どのようなものに影響を受けて宇宙に興味を持ったのかを、「影響を受けたアニメ、本、映画、事柄」などの項目から調査しました。今回、そのアンケート結果を近畿大学の紀要論文としてまとめましたので、・・・詳細は是非、こちらのQRコード
近畿大学 学術情報リポジトリ

をアクセスしていただくか、または こちらをご覧ください!タイトルは「宇宙へのキャリアを目指した影響要因 ~「はやぶさ」「はやぶさ2」のスタッフへの調査から」で、著者は、有馬比呂志、道上達広、吉川真 です。
アンケート内容、結果を簡単に述べますと、30歳代から60歳代までの合計46名の方から回答を得ました。「宇宙への興味に関して、影響を受けたアニメ、本、映画、事柄」などの項目について、各自、任意に3つほど挙げてもらいました(累計197票)。その結果、大きく影響を受けたアニメは「宇宙戦艦ヤマト」(19票)、「銀河鉄道999」(14票)、「機動戦士ガンダム」(14票)であり、本は「コスモス(カールセーガン)」(11票)、事柄は「惑星探査機ボイジャー」(14票)、「アポロ計画」(13票)でした(以上、投票数で10票以上)。今回のアンケートでは、40歳代、50歳代が多かったことから(累計154票)、その年代が年少の頃、影響を受けたものが多いと考えられます。 3票以上入った項目を次に示します。


アンケートは、任意で自由記述もして頂きました。そこから、宇宙に興味を持ちその道に進むために、「幼児期、児童期よりアニメ、図鑑、プラネタリウムなどで影響を受け、青年期以降はさらに宇宙関連の本を読み、天文現象を実体験すると、大学以降、具体的にその道に進む」という傾向があることが推測されました。


近畿大学、はやぶさ2 ONCカメラチーム
道上達広
2022.05.11