トピックス小惑星2001 CC21の観測に成功しました

「はやぶさ2」は2026年の小惑星2001 CC21(小惑星番号98943)へのフライバイに向けて旅を続けています。そうした中、岡山県井原市にあるJAXAの美星(びせい)スペースガードセンター(BSGC)で、2001 CC21の観測を行いました。2001 CC21は、これまで観測例があまり多くなく、形状モデルはまだできていません。今回、2001 CC21の地平高度が高くなった頃に夜明けを迎えてしまうという厳しい観測条件だったのですが、まずは観測に挑戦しました。

下の動画は、日本時間の2022年2月1日5時14分から5時45分にかけて、BSGCの口径1mの望遠鏡で2001 CC21を追尾しながら2分露出で連続撮影したものです。赤い四角で囲まれているのが2001 CC21です。098943は小惑星番号、18.4はおよその明るさ(18.4等)を示しています。

2001 CC21は2023年1月から2月にかけて16等級まで明るくなります。ちょっと大きな望遠鏡を持っている方は観測できるかもしれません。

観測は、日本宇宙フォーラム(JSF)の協力のもとで日本スペースガード協会(JSGA)が実施しました。


JAXA 美星スペースガードセンターで撮影された小惑星(98943) 2001 CC21の画像。2022年2月1日午前5時14分から45分に撮像した6枚の画像を動画にしたもの。露出時間は2分。およその明るさは18.4等級である。
©JAXA、撮像:JSF/JSGA


浦川聖太郎・奥村真一郎(はやぶさ2プロジェクト 地上観測チーム/日本スペースガード協会)
2022.02.18