トピックス再突入カプセルについて

豪州にて回収した再突入カプセルについて、今後の工学研究及び将来ミッションに向けた技術蓄積のため飛行後解析を行っています。


カプセル各部品の状態は概ね良好で、搭載機器については相模原帰着後にも正常に機能する状態であることを確認、現在、ヒートシールドの状態についての詳細分析を実施中です。


ヒートシールド
クレジット:JAXA


また、超高速で大気圏に再突入するカプセルの機体運動と各部の温度の取得を目的として再突入カプセルに搭載していた「再突入飛行計測モジュール(REMM(*))」のデータを回収し、所定の工学データの取得に成功したことを確認しました。
* REMM: Reentry Environment Measurement Module



再突入カプセル搭載機器(最上部がREMM)
クレジット:JAXA


さらに再突入カプセルには、名前やメッセージなどが入った電子ファイルを書き込んだメモリチップも搭載されていました。メモリーチップ2枚を取り出す作業を行い、2枚とも正常に読み出すことができました。現在書き込まれていた氏名やメッセージ等を検索できるシステムを構築中です。



チップの取り出し作業と取り出されたチップ
クレジット:JAXA


はやぶさ2プロジェクト
2021.3.5