9月12日から9月17日にかけて、「ターゲットマーカ分離運用」を行います。その後、引き続いて「ターゲットマーカ周回観測運用」を行います。これは、リュウグウの周りを周回するターゲットマーカを観測する運用で、ターゲットマーカが着地するまで(9月23日くらいまで)行います。この運用は別記事でお知らせしたように9月5日から再スケジュールされました。
この「ターゲットマーカ分離運用」と「ターゲットマーカ周回観測運用」は、10月に予定していますMINERVA-II2 ローバ2(大学コンソーシアム開発)の分離運用のリハーサルとして行うものです。
図1に運用の概要を示します。9月12日より低速で降下を開始し、9月17日 0:00~2:00頃(日本時間)に地表高度1kmでTMを分離します。分離するTMは計2個です。それぞれリュウグウ周りの赤道軌道および極軌道へと投入します。その後、探査機はリュウグウから距離20kmで太陽を背にする位置に移動します。その位置から、光学カメラによりリュウグウを周回しつつ降下するTMの軌跡を継続して観測します。太陽を背にすることで、TMの表面を覆う再帰性反射フィルムが明るく輝いて観測できます。9/23頃まで観測を行う予定です。
図2にTMの搭載位置を示します。5個搭載していたTMのうち、BとAは分離済みです。今回はEとCを分離します。
はやぶさ2プロジェクト
2019.09.16
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