トピックス「クレーター探索運用(事前)」
(CRA1)について

現時点で、衝突装置の運用(SCI運用)は4月初めの週に予定されています。SCI運用の目的は、リュウグウ表面にクレーターを作ることですが、SCI運用の前と後のリュウグウ表面を比較することが重要です。そこで、SCI運用を行う前に、衝突装置でクレーターが生成されそうな領域の観測を行うことにしました。これが、「クレーター探索運用(事前)」(CRA1)です。SCI運用後にも同様な観測運用を行いますが、それは「クレーター探索運用(事後)」(CRA2)となります。

CRA1運用は2019年3月20日~22日で、20日は降下準備作業、21日から降下を開始し、21日から22日にかけて最低高度(約1.7km)に達して観測を行い、22日のうちに上昇します。観測する場所を図1に示します。この領域は、3月6日~8日に行った降下観測運用(DO-S01)で観測をしたS01領域を含む領域になります。

運用のスケジュールを図2に示します。探査機は、3月21日の08:57(機上、日本時間、以下同様)から、0.4m/sの速度で降下を開始します。同日の19:17頃には速度を0.1m/sに減速します。そのまま降下を続けて、3月22日の03:32頃に最下点(高度約1.7km)に達し、そのまましばらくこの高度を保って観測を行います。そして、05:08に上昇を開始し、ホームポジションに戻ります。なお、ここに記載した時刻は計画値ですので、実際の運用の時刻は異なる場合があることにご注意ください。


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    図2 CRA1運用の模式図(画像クレジット:JAXA)。注)ここに記載した時刻は、実際の運用と異なる場合がある。

はやぶさ2プロジェクト
2019.03.16