トピックスTD1-R3運用スケジュール

タッチダウン・リハーサルの3回目を10月23日から25日にかけて行います。今回のリハーサルの目的は、近距離での高度計測を行うLRF(レーザ・レンジ・ファインダ)による計測値を探査機の制御にフィードバックすることです。そして、条件が満たされれば、ターゲットマーカ(TM)の分離も行い、切り離したTMの追跡も試みます。これらのことを行うことで、約20mという低高度での航法誘導制御の精度を確認します。

TD1-R3運用の主要なスケジュール
時刻 UTC
(世界時)
時刻 JST
(日本時間)
探査機速度
cm/s
HP高度 m 直下点高度 m 事項
10/22 23:3010/23 08:30020,000臼田局開始
10/23 08:2010/23 17:20マドリッド局開始
10/23 16:0010/24 01:00ゴールドストーン局開始
10/23 23:0010/24 08:00臼田局開始
10/23 23:4010/24 08:40降下前準備開始
10/24 03:4010/24 12:40-4020,000降下開始
10/24 06:4010/24 15:40キャンベラ局開始
10/24 08:2010/24 17:20マドリッド局開始
10/24 08:3010/24 17:3013,000
10/24 14:0010/24 23:00-105,000降下減速ΔV
10/24 16:1010/25 01:10ゴールドストーン局開始
10/24 22:4010/25 07:401,500
10/24 23:0010/25 08:00臼田局開始
10/25 01:2010/25 10:20500
10/25 02:0010/25 11:00250
10/25 02:3010/25 11:30020TM投下
10/25 02:5010/25 11:505020離脱上昇ΔV
10/25 03:2010/25 12:20900
10/25 04:1010/25 13:102,600
10/25 06:4010/25 15:40キャンベラ局開始
10/25 08:2010/25 17:20マドリッド局開始
注意:
  • 時刻:おおよその予定時刻(10分刻み)を示す。運用の都合により変更になる可能性がある。 探査機に関する時刻は機上時刻となるので、その確認は電波伝搬時間の約18分後になる。
  • 探査機速度:小惑星に相対的な速度(小惑星に接近する方がマイナス、遠ざかる方向がプラス)。速度制御を行った時のみ数値を示す。速度制御の後は、リュウグウ等の引力の元で速度が変化する。
  • HP高度 :リュウグウ中心からの距離。
  • 直下点高度:リュウグウ表面からの高さ。

TD1-R3運用の模式図
TD1-R3運用の低高度シーケンス
参考:ターゲットマーカ(TM)について

はやぶさ2プロジェクト
2018.10.24