トピックス920kmの距離から見たリュウグウ

「はやぶさ2」は順調にリュウグウへ近づいています。2018年6月13日に、約920kmの距離からONC-T(望遠の光学航法カメラ)で撮影したリュウグウを図1に示します。画像の中心に明るく輝いている天体がリュウグウです。 6月6日6月10日 、そして今回と、リュウグウが移動している様子が分かります。リュウグウの等級は約-6.6等になりました。


  • (拡大) 図1 ONC-Tによって撮影されたリュウグウ。2018年6月13日、13:50(日本時間)頃の撮影。視野は6.3度角 x 6.3度角。露出時間178秒。探査機からはふたご座(Gem)の方向にリュウグウが見える。
    地上観測チーム:JAXA, 京都大学, 日本スペースガード協会, ソウル大学
    ONCチーム :JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研

図2は、露出時間を約0.09秒として撮影したものを示します。リュウグウの部分を拡大してみると直径が10ピクセル程度の像となっています。形はこれまで言われていたように“おだんご”型のように見えますが、少し角張っているようにも見えます。


  • (拡大) 図2 ONC-Tによって撮影されたリュウグウ。2018年6月13日、13:50(日本時間)頃の撮影。視野は6.3度角 x 6.3度角。露出時間約0.09秒。
    地上観測チーム:JAXA, 京都大学, 日本スペースガード協会, ソウル大学
    ONCチーム :JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研

広角の光学航法カメラであるONC-W1でもリュウグウの撮影を行っています(図3)。こちらは視野が約65度角と広いので、リュウグウのイメージはより小さいものになってしまいます。ONC-W1の撮影は、ONC-Tの撮影のバックアップとして行われているものです。ONC-Tの画像からリュウグウの位置を計測した方が精度が高いので、ONC-Tの画像が得られている場合にはそちらのデータを光学航法で使っています。


  • (拡大) 図3 ONC-W1によって撮影されたリュウグウ。2018年6月13日、13:00(日本時間)頃の撮影。視野は65度角 x 65度角。露出時間約0.2秒。
    地上観測チーム:JAXA, 京都大学, 日本スペースガード協会, ソウル大学
    ONCチーム :JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研

ここでお見せしました写真を撮影した日は6月13日ですが、6月13日というと8年前に「はやぶさ」が地球に戻ってきた日です。ちょうど8年後に、「はやぶさ2」がリュウグウに1000kmまで接近しました。これからどのような展開があるか、お楽しみに。

はやぶさ2プロジェクト
2018.06.14

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「はやぶさ2」は,人類が訪れたことのない小惑星「リュウグウ」との往復航行をする宇宙船です.どんな冒険が待ち受けているか誰にも分からないけれど,きっと面白い航海になるはずです。どんな旅をするか,楽しみにしていてください。
(プロジェクトマネージャ 津田雄一)