トピックスMASCOT分離運用スケジュール

MASCOTを分離する運用は9月30日から10月4日にかけて行われます。9月30日と10月1日は探査機が降下するための準備を行い、実際に探査機が降下を開始するのは10月2日です。またMASCOT分離は10月3日の予定です。

現時点で予定されているおおよそのスケジュールは、次の表のようになります。探査機の安全性を優先して運用をしますので、状況によってはスケジュールが変更になることがあります。ご了承ください。

MASCOT分離の主要なスケジュール
時刻 UTC
(世界時)
時刻 JST
(日本時間)
探査機速度
cm/s
HP高度 m 直下点高度 m 事項
9/30 00:009/30 09:00020,000臼田局開始
9/30 08:409/30 17:40マドリッド局開始
10/1 00:0010/1 09:00臼田局開始
10/1 16:0010/2 01:00ゴールドストーン局開始
10/2 00:0010/2 09:00臼田局開始
10/2 02:5010/2 11:50-4020,000降下開始
10/2 07:0010/2 16:00キャンベラ局開始
10/2 08:2010/2 17:20マドリッド局開始
10/2 13:1010/2 22:10-105,032降下減速ΔV
10/2 16:0010/3 01:00ゴールドストーン局開始
10/2 21:4010/3 06:402,000
10/2 21:5010/3 06:501,500
10/2 23:2010/3 08:20臼田局開始
10/3 00:3010/3 09:30500
10/3 01:2010/3 10:20250
10/3 02:00頃10/3 11:00頃およそ60目標高度到達
10/3 02:00頃10/3 11:00頃-3降下減速ΔV
10/3 02:00頃10/3 11:00頃およそ60MASCOT分離
10/3 02:00頃10/3 11:00頃+50およそ60分離後上昇ΔV
10/3 02:3010/3 11:301,000
10/3 06:5010/3 15:5003,000ホバリング開始確認
10/3 08:2010/3 17:20マドリッド局開始
10/3 16:0010/4 01:00ゴールドストーン局開始
10/4 00:0010/4 09:00臼田局開始
10/4 08:2010/4 17:20マドリッド局開始
10/4 11:3010/4 20:30TBDホームポジション復帰ΔV
10/4 16:0010/5 01:00ゴールドストーン局開始
10/5 00:0010/5 09:00臼田局開始
10/5 06:0010/5 15:00020,000ホームポジション復帰
注意:
  • 時刻:おおよその予定時刻(10分刻み)を示す。運用の都合により変更になる可能性がある。 探査機に関する時刻は機上時刻となるので、その確認は電波伝搬時間の約17~18分後になる。
  • 探査機速度:小惑星に相対的な速度(小惑星に接近する方がマイナス、遠ざかる方向がプラス)。速度制御を行った時のみ数値を示す。速度制御の後は、リュウグウ等の引力の元で速度が変化する。
  • HP高度 :リュウグウ中心からの距離。
  • 直下点高度:リュウグウ表面からの高さ。

MASCOT分離運用シーケンスの模式図
図中の言葉の説明
  • GCP-NAV:Ground Control Point Navigation, 降下運用時の画像誘導航法運用ツール
  • ONC-T:望遠の光学航法カメラ(探査機下面に設置)
  • ONC-W1:広角の光学航法カメラ(探査機下面に設置)
  • ONC-W2:広角の光学航法カメラ(探査機側面に設置)
  • 姿勢スキャン:MASCOTを撮影するために探査機の姿勢を変更する。

リュウグウ上のMASCOT運用の模式図

注:MASCOTからのデータは、ドイツ・フランスのMASCOTチームで処理および解析がなされます。 データの公開等もMASCOTチームからになります。


はやぶさ2プロジェクト
2018.10.02