トピックスツイッター緊急&特別企画:
「はやぶさ2」の運用訓練に参加しよう!


小惑星の自転パラメータを募集します


※本キャンペーンは2017年2月20日正午をもちまして終了いたしました。 たくさんのご応募をありがとうございました。

「はやぶさ2」はリュウグウに向けて飛行を続けています。リュウグウ到着までは1年半ほどありますが、到着時の運用のためのいろいろな準備を行っています。その準備の一つに、着陸地点を決めるための訓練があります。リュウグウに到着したときには、リュウグウを観測してどこにタッチダウンするかを決めるわけですが、あらかじめそのための練習を行おうというものです。この訓練のことを「LSS(Landing Site Selection)運用訓練」と呼んでいます。

実際のリュウグウがどうなっているのかは「はやぶさ2」が到着するまで分かりません。それで、運用訓練では仮想のリュウグウを設定し、その仮想リュウグウを「はやぶさ2」が観測したとして疑似の観測データを作ります。その疑似観測データから逆に仮想リュウグウを推定することを訓練として行います。もちろん、訓練をするプロジェクトメンバーには、どのようなリュウグウが設定されたのかは事前には知らせないでおきます。

仮想リュウグウとしては、形や大きさ、表面の様子、自転軸の向きなどを想定することになりますが、この中の自転軸に関係したパラメータを皆さんから募集したいと思います。募集するパラメータは、自転軸の向き(λ,β)と初期位相θ0です。これらのパラメータについて以下でご説明します。

まず、リュウグウですが、ある軸の周りに自転しているはずです(図1)。この軸のことを自転軸と言います。地球で言えば、北極と南極を結ぶような線です。

  • 図1 リュウグウの自転

この自転軸がどちらを向いているのか、リュウグウの場合には確実には分かっていないのです。小惑星の自転軸の向きは、小惑星の明るさの変化(ライトカーブと言います)を地上の望遠鏡で観測することによって推定します。そのときには、小惑星の形も同時に推定することになります。リュウグウの場合には、形状が球に近いので、自転軸の向きの推定が難しくなります。もし、レーダーによる観測(強力な電波を小惑星に当てて、その反射波を調べる)ができれば、自転軸の方向も正確に分かるのですが、リュウグウについては事前には十分地球に接近しなかったので、レーダー観測もできませんでした。これまでの観測で、自転軸の向きは一応推定されていますが、100%確実ではない状況です。そのために、LSS運用訓練では、「はやぶさ2」が取得したデータから自転軸の向きを推定することも行うわけです。その設定する自転軸の向きを皆さんから募集したいと思います。

自転軸の向きは、ここでは黄道座標系での座標(λ、β)で表します(図2)。これは、地図にたとえると経度と緯度のようなものになります。また、黄道座標系とは、基準面(図1や図2でX-Y平面)が黄道面(地球の公転面)になっている座標系です。

  • 図2 自転軸の向き

さらにリュウグウの自転軸に関連したパラメータとして、初期位相θ0というものがあります。これは、ある決められた時刻にリュウグウがどちらを向いているのかを示すものです(図3)。リュウグウ上に1つの経線(地球で言えば経度0度の線)を定義して、ある時刻におけるその経線のX軸方向からの角度が初期位相θ0です。このθ0の値も皆さんから募集します。

  • 図3 初期位相θ0について

    ★応募方法★
  • ・ツイッターでのみ応募できます。
  • ・一人あたり3件の応募ができます。
  • ・応募期間は2017年2月12日(日)12:00から2月20日(月)12:00です(時刻は日本時間)。
  • ・ツイッターには以下のフォーマットでご記入ください:
    •  (1) 1行目には図4の通り、ハッシュタグ #Ryugu_Spin_Campaign を書いてください。これを間違えると、書いていただいたデータを探すことができませんのでご注意ください。
    •  (2) 2行目には図4のように、最初に半角で >>> と書いて、その後、3つの数字をカンマ区切りで記載してください。3つの数字は  λβθ0 の順番です。小数点以下2桁でお願いします。ただし、これらの数値は、下に示す範囲内の数字を記載してください。数値の後にツイッターのアカウント名を記載してください。
    •  (3) 3行目には、ご自由にメッセージなどを書いてください。3行目は書かなくても構いません。
    •  (4) λ、β、θ0の数値の範囲は次のようになります(いずれも単位は角度の度です)。
          λ:280.00〜359.99
          β:-80.00〜0.00
          θ0:0.00〜359.99
         注意:βはマイナスの数字になりますのでご注意ください。

  • 図4 ツイッターに記載するフォーマット

【ツイッターでのご注意】3件まで応募できますが、4件以上ツイートされた場合には、最初の3件のみエントリーされますので、ご注意ください。ただし、範囲外の数値が指定された場合には、無効として除外されて件数にはカウントされません。

    ★抽選について★

  • ・皆さんから応募していただいた数値は、「はやぶさ2」プロジェクトで無作為に抽選し、LSS運用訓練に使わせていただきます。
  • ・どの数値が使われたのかについては、LSS運用訓練が終わってから発表いたします。発表は、LSS運用訓練が終わってその評価も完了してからになりますので、年内いっぱいくらいお待ちいただくことになる可能性があります。

多数の応募をお待ちしています。


はやぶさ2プロジェクト
2017.02.09

Message from Project 一覧

「はやぶさ2」は,人類が訪れたことのない小惑星「リュウグウ」との往復航行をする宇宙船です.どんな冒険が待ち受けているか誰にも分からないけれど,きっと面白い航海になるはずです。どんな旅をするか,楽しみにしていてください。
(プロジェクトマネージャ 津田雄一)