トピックス平成28年度「はやぶさの日」イベント
~玉手箱弁当試食会~

たまてばこ vol.5

もう6年前になります。2010年6月13日、小惑星探査機「はやぶさ」が地球に戻ってきました。満身創痍の地球帰還でした。自分は燃え尽きながらも、カプセルを地球に戻すという使命を全うした「はやぶさ」。この「はやぶさ」の地球帰還を記念して、6月13日は「はやぶさの日」となっています。2012年に、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の施設がある4市2町で組織する「銀河連邦」(相模原市、能代市、大船渡市、佐久市、肝付町、大樹町)が制定したものです。(注)

毎年、「はやぶさの日」に関連してイベントが行われていますが、今年(2016年)は、6月12日(日)に、『小惑星探査機「はやぶさ2」応援!玉手箱弁当試食会』がJAXA相模原キャンパスで行われました。主催は、JAXA宇宙科学研究所、相模原市、銀河連邦サガミハラ共和国です。

この日は宇宙をより楽しんでいただく数々の企画があり、相模原市立博物館では「はやぶさ2トークライブ」やプラネタリウムの特別上映がありました。そしてこの玉手箱弁当試食会は地元で最も注目を集めていた企画です。この日のために、小惑星探査機「はやぶさ2」をテーマとしたはやぶさ2グルメを玉手箱に見立てたお弁当箱が特別に作られました。説明する必要はないかと思いますが、「はやぶさ2」の目的地が小惑星リュウグウですから、浦島太郎の物語つながりで「玉手箱」ですね。

その玉手箱弁当ですが、お弁当の外観は写真1のようになっています。5寸重箱(大きさ15cmくらい)に入っていて、まさに玉手箱のようですね。玉手箱にかかっている飾り紐は、実際には写真の紫色以外に、黄色、黄緑色、オレンジの合計4色ありました。

  • 写真1 玉手箱弁当の外観

4色の紐があるということは、中身も4種類あるということですね。わくわくしながら飾り紐を解いて蓋をあけてみると、、、白い煙が出てくる・・・わけではありません。中身は、写真2です。

  • 写真2 玉手箱弁当の中身

4種類のお弁当があるわけですが、参加された方にどのお弁当が当たるのかは、最初に配られた缶バッジの色によります。写真2には、お弁当の脇に缶バッジも置いてありますね。この4種類のお弁当のコンセプトについて、試食する前に説明がありました。次のようになります。(【 】の中は、お弁当を作っていただいた飲食店・グループ名です。)

A(黄色)【ベーカリーノア】
 開けて笑顔になる宇宙人をイメージして作成。

B(オレンジ色)【ライズキッチン】
 玉手箱の中にもう一つの玉手箱をイメージし、アスリートが食べられるように栄養バランスにもこだわった弁当。

C(紫色)【餃子・王】
 特にコンセプトは無く、おいしければ良いとのことで作成。

D(緑色)【笑うかど庭・ふちのべ大学】
お弁当名:栄養満点 リュウちゃん弁当
 海をイメージしたひじきやたこさんウインナー、かぼちゃで作成した亀のリュウちゃんなどでリュウグウをイメージし、栄養バランスも考えられたお弁当。

いろいろな工夫があって、面白いですね。宇宙人、玉手箱の中の玉手箱、ウインナーのタコにカボチャの亀。「美味しければよい」という“コンセプト”もいいですね、と某はやぶさ2プロジェクトメンバー。それに、どれも美味しそうです。これらのお弁当は、JAXA相模原キャンパスの地元の「にこにこ星ふちのべ商店会」と「ふちのべ大学」の皆さんが「はやぶさ2」の応援のために考案してくれたものです。ここで「ふちのべ大学」とは、JR横浜線の淵野辺駅周辺にある青山学院大学・麻布大学・桜美林大学の有志の皆さんと地元の皆さんによって作られている学生団体です。活動の様子はこちら(http://www.fuchinobe-university.com)をご覧ください。

玉手箱弁当は、どれも非常に好評で、参加された皆さんからは美味しかったという感想が多く聞かれました。試食会は午前と午後の2回行われました。両方とも事前申込制でしたが、合計120名ほどの席があっと言う間に満員になってしまったそうです。希望されたのに参加できなかった方には本当に申し訳ありません。

2回の試食会には、「はやぶさ2」プロジェクトから津田プロジェクトマネージャなど数名が参加させていただき、参加者の皆さんと交流させていただきました。多くの皆さんに暖かく応援していただいて、「はやぶさ2」プロジェクトとしては嬉しい限りです。また、お弁当を考えて作っていただきました皆さま、イベントを開催していただいた皆さまにも感謝いたします。

「はやぶさ2」は、現在、順調に飛行しています。スイングバイ後の1回目の長期イオンエンジン運転や火星の試験観測にも成功しました。リュウグウ到着までまた2年ありますが、プロジェクトのメンバーとしては“2年しかない”という感じです。「はやぶさ2」プロジェクトでは、リュウグウ到着時の運用計画を詳細に検討しつつ、まずはリュウグウ到着に向けて日々いろいろな作業を進めているところです。引き続き、応援をしていただけますと幸いです。

最後に津田プロマネからの一言:「4種類とも食べたかった!」


(注)2016年に角田市(宮城県)が加わっていますので、「銀河連邦」は、現在、5市2町で構成されています。


※写真は「はやぶさ2」プロジェクトで撮影したものです。

「はやぶさ2」プロジェクト
2016.06.23

Message from Project 一覧

「はやぶさ2」は,人類が訪れたことのない小惑星「リュウグウ」との往復航行をする宇宙船です.どんな冒険が待ち受けているか誰にも分からないけれど,きっと面白い航海になるはずです。どんな旅をするか,楽しみにしていてください。
(プロジェクトマネージャ 津田雄一)