トピックス「はやぶさ2」の再突入カプセル
回収計画について

報告

「はやぶさ2」の再突入カプセル回収計画の状況について報告します。

2020年末に「はやぶさ2」は小惑星リュウグウで採取したサンプルとともに地球に帰還する予定です。2010年の「はやぶさ」のカプセル回収と同様に、JAXAは現在、はやぶさ2の再突入カプセルを2020年にオーストラリアのウーメラ管理区域で回収するための協議をオーストラリア連邦政府(以下「豪政府」)とともに進めています。

経緯

2018年11月:はやぶさ2プロジェクトと豪政府はカプセル回収にむけた準備作業をオーストラリアのウーメラ管理区域で行う協定を結びました。

2018年12月:回収候補地の現地調査を行いました。回収候補地は豪政府の管理区域のため一般の人は立入ができません。JAXAは豪政府より立入許可をもらい、回収候補地やカプセルを探索するアンテナ局の設置候補地を調査しました。

2019年8月:豪政府より、オーストラリアのウーメラ砂漠でカプセル回収の準備を進めていることを公表して問題ないとの連絡を受け、今回の報告に至りました。

カプセル回収計画

「はやぶさ」はカプセルと探査機本体が大気圏に突入しましたが、「はやぶさ2」はカプセル分離後に退避マヌーバを行い、カプセルが大気圏に突入する計画です。2020年のカプセル再突入の日時や詳細な着陸エリアは現在検討中です。

現状

カプセル回収を行うためには、豪政府より着陸許可を得る必要があります。現在許可申請に必要な文書(回収計画書や安全計画書など)を準備中です。

さいごに

地球に再突入したカプセルを地上で見つけ、分析メンバーへ無事送り届けるのが回収チームの任務です。「はやぶさ2」は第2回タッチダウンまで無事完了することができましたが、まだ小惑星を出発し地球に無事帰還しなければなりません。このあとも慎重に運用を続け、“リュウグウのかけら”を無事日本に届けたいと思います。

以上


はやぶさ2プロジェクト
2019.08.22