トピックス「クレーター探索運用(事後)」
(CRA2)について

衝突装置(SCI)の運用は4月5日に行われ、成功しました。衝突装置から発射された銅の塊(2kg)はリュウグウに衝突し、リュウグウ表面から砂礫が放出されたようすが分離カメラ(DCAM3)で撮影されています。しかし、DCAM3の画像では、リュウグウ表面がどのように変化したのかは分かりません。そこで探査機の高度を下げて、SCIが衝突した付近の観測を行います。

CRA2運用は2019年4月23日〜25日です。23日は降下準備作業、24日に降下を開始、25日に最低高度(約1.7km)に達して観測を行い、25日のうちに上昇します。観測する場所を図1に示します。観測する領域は、「クレーター探索運用(事前)」(CRA1)において、3月22日に観測した領域と同じです。

運用のスケジュールを図2に示します。探査機は、4月24日の16:42(機上、日本時間、以下同様)から、0.4m/sの速度で降下を開始します。4月25日の03:02頃には速度を0.1m/sに減速します。そのまま降下を続けて、11:16頃に最下点(高度約1.7km)に達し、そのまましばらくこの高度を保って観測を行います。そして、12:53に上昇を開始し、ホームポジションに戻ります。なお、ここに記載した時刻は計画値ですので、実際の運用の時刻は異なる場合があることにご注意ください。


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    図2 CRA2運用の模式図(画像クレジット:JAXA)。注)ここに記載した時刻は、実際の運用と異なる場合がある。

はやぶさ2プロジェクト
2019.04.24