トピックス降下観測運用(DO-S01)について

新たなタッチダウン候補地点であるS01領域を詳しく調べるため、探査機を降下させる運用を行います。運用名はDO-S01(DO = Descent Observation)で、S01領域の上空の高度約23mまで降下します。運用は2019年3月6日〜8日で、6日は降下準備作業、7日から降下を開始し、8日に最低高度に達して上昇します。

S01領域を図1に示します。S01はリュウグウの赤道付近にあり、タッチダウン地点(「たまてばこ」というニックネームが付きました)から東に約800mのところにあります。最初(2018年8月)にタッチダウン候補地点が選ばれたときには、S01地点というのは選ばれていませんでした。その理由は、最初は100m四方に渡った領域でなるべく平らなところを探したためです。その後、より狭くてもよいので平らそうな領域をいくつか探しました。そのうち、最も良さそうなところがS01です。ただし、S01がタッチダウン可能であるかどうかは、接近して調べてみないと分かりません。そのために、今回のDO-S01運用を行います。


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    図1 S01領域。タッチダウン地点から東に800mほど離れたところである。 (図のクレジット:JAXA)

運用のスケジュールを図2に示します。探査機は、3月7日の13:27(機上、日本時間、以下同様)から、0.4m/sの速度で降下を開始します。同日の23:47頃には速度を0.1m/sに減速します。そのまま降下を続けて、3月8日の12:22頃に最下点に達してすぐに上昇します。最下点の高度は23mほどになる予定です。なお、ここに記載した時刻は計画値ですので、実際の運用の時刻は異なる場合があることにご注意ください。


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    図2 DO-S01運用の模式図(画像クレジット:JAXA)。注)ここに記載した時刻は、実際の運用と異なる場合がある。

はやぶさ2プロジェクト
2019.03.07