トピックスリュウグウ接近時の連続画像

2回目のタッチダウンリハーサル(TD1-R1-A)にて、最下点に到達して上昇する過程で撮影しました画像を連続的に表示したものを公開します(図1)。探査機が最下点に達したのは2018年10月15日、22:44(日本時間)で、そのときの距離は22.3mでした。


  • [別ウィンドウで開く] (mp4, 3.5MB) (アニメーションGIF, 38MB) 図1 広角の光学航法カメラ(ONC-W1)によって撮影されたリュウグウの連続画像。撮影時刻は、2018年10月15日、22:08〜22:53(日本時間)。最初の探査機の高度は約240m、最低高度は22:45のときで約47m、最後の高度が約370mである。
    (画像クレジット※:JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研)

この画像には、タッチダウンの最有力候補地点のL08-Bも撮影されています(図2)。図2や図1を見ますと、L08-Bには、確かに大きな岩塊(ボルダー)は存在しないことは分かります。ただし、図2の右上には崖のような大きなボルダーがありますから、要注意です。


  • [別ウィンドウで開く] 図2 高度約47mにおいてONC-W1で撮影されたリュウグウ表面。撮影時刻は、2018年10月15日、22:45(日本時間)。赤い丸がタッチダウンの候補地点であるL08-Bの領域を示す。
    (画像クレジット※:JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研)

今後も、得られた画像を詳しく解析することで、安全で確実なタッチダウンができるよう検討を続けます。


参考

図2の探査機の影の部分を拡大すると次の図のようになります。ソーラーパドルのパネル間のすき間や、探査機本体の形、2つのスタートラッカーがよく分かります。


  • 図3 探査機の影の拡大
    (画像クレジット※:JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研)

はやぶさ2プロジェクト
2018.10.26


※ 画像を引用する場合にはクレジットを記載してください。もしクレジットの短縮が必要な場合は「JAXA、東大など」と表記してください。