トピックス「はやぶさ2」プロジェクトメンバーが
第50回市村賞を受賞しました

第50回市村賞の市村学術賞・貢献賞を、「はやぶさ2」プロジェクトのメンバーである津田雄一プロジェクトマネージャ、大野剛研究開発員、三桝裕也研究開発員が受賞しました。受賞した研究テーマは「ソーラーセイル技術を用いた無燃料姿勢制御の実現」です。

市村賞とは、 公益財団法人市村清新技術財団が、産業分野や学術分野の発展・進展に貢献・功績のあった技術研究者・グループに贈呈している賞です。市村産業賞と 市村学術賞がありますが、今回受賞しました市村学術賞とは、「大学ならびに研究機関で行われた研究のうち、学術分野の進展に貢献し、実用化の可能性のある研究に功績のあった技術研究者またはグループに贈呈」されるものです。

津田プロジェクトマネージャらは、宇宙機の姿勢制御に太陽光の光子運動量(太陽光圧)を積極的に利用することにより、燃料を使わずに宇宙機の姿勢制御を行う方法を実用化しました。太陽光圧は、宇宙機の運用においては姿勢や軌道を乱すものなのですが、それをうまく利用することにより燃料の節約に結びつけたわけです。この方法は、小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」や小惑星探査機「はやぶさ2」の姿勢制御に実際に使われています。

授賞式は2018年4月16日に帝国ホテルにて行われました。

受賞内容: http://www.sgkz.or.jp/prize/science/50/document_05.html

  • 授賞式にて。左から、三桝裕也研究開発員、津田雄一プロジェクトマネージャ、大野剛研究開発員。
  • 授賞式会場での展示

はやぶさ2プロジェクト
2018.05.02