トピックスNASA・ESA局連携でのKa帯
DDOR試験に成功!(ちなみに世界初)

6月29日からKa帯を使った通信の試験を行っていますが、7月1日および7月2日にはKa帯を使ったDDOR(Delta Differential One-way Range)の試験を行いました。DDORは2つの地上局で同時に探査機からの電波を受けることで、通常の軌道決定よりも遙かに高精度で軌道決定を行う技術です。これまでのDDORはX帯で行われており、Ka帯を使ったDDORはほとんどありませんでした。また今回は、NASAのゴールドストーン局(アメリカ西海岸)とESAのマラルグエ局(アルゼンチン)という異なる機関の2局を使いました。Ka帯でNASAとESAの連携でDDORを行ったことは世界初です。この試験の結果は、今後の高精度軌道決定に生かしていくことになります。

はやぶさ2プロジェクト
2016.07.02