トピックスレーザー高度計(LIDAR)による光リンク実験

「はやぶさ2」の地球スイングバイの前後に、レーザー高度計(LIDAR)と地上の衛星レーザー測距局との間で、レーザー光を使った光リンク実験を行いました。スイングバイ後にはオーストラリア・キャンベラ近郊にある豪州宇宙環境研究センターのMt. Stromlo局からLIDARに向けてレーザー送信を試み、その結果、地球から距離670万kmのところでLIDARはレーザー光を受信し、1way(片道)の光リンクを確立することができました。
惑星探査機との光リンクの確立には、搭載LIDARと地上のレーザー局の技術に加えて、精密な軌道予測と姿勢制御が必要です。「はやぶさ2」の1wayリンク確立は、2005年の米国の探査機MessengerやMars Global Surveyorなどとともに希少な実験成功例です。

関連リンク:千葉工業大学惑星探査研究センター掲載記事