トピックス中間赤外カメラ(TIR)による地球-月の撮影

「はやぶさ2」は、スイングバイのために地球に接近してきていますが、中間赤外カメラ(TIR:Thermal InfraRed Imager)によって地球と月の撮影をしました。撮影は、2015年11月10日〜13日の4日間行われました。地球からの距離は、約900万kmです。地球の北極側で、黄道面(地球が太陽の回りを公転している面)から約53度の方向からの撮影です。中央の白い点が地球で、そのまわりを月が公転している様子が分かります。この撮影期間に、月は地球の周りを8分の1ほど公転しています。なお、中間赤外カメラでは、天体からの熱を画像としてとらえています。

  • TIRによって撮影された地球と月(アニメーション)。画像は説明図とほぼ同じ向きになっている。
    (©JAXA)
  • 説明図(©JAXA)
    注:53°という角度は、黄道面から測った角度である。月の地球の周りの軌道(白道)は黄道に対して5°ほど傾いているが、ここでは分かりやすいように図を簡略化してある。