サイエンスサイエンス成果

「我々はどこから来たのか」
この問いに答えることが、「はやぶさ2」の目指す科学(サイエンス)となります。

我々の住む地球、その上で生きる生命と、その源とされる海、これらの原材料となる物質は、太陽系が誕生した当初、相互に密接な関係を成しており、その中で地球が誕生しました。「はやぶさ2」が目指すC型小惑星は、この関係についての情報を今でも保っていると考えられています。C型小惑星を詳しく調べ、サンプルを持って帰って分析することで、太陽系の起源と進化、生命の原材料物質を調べることができます。

また、「はやぶさ2」の探査対象であるC型小惑星は、「はやぶさ」が探査したS型小惑星のイトカワに比べてより隙間の多い構造をしていると考えられています。「はやぶさ2」では、人工クレーターを作って小惑星の地下の状態を探る実験も行います。また、人工クレーターからの物質採取も試みます。このように小惑星の内部を調べることで、小惑星の形成過程についてもさらに理解が深まります。

「はやぶさ」の成果を踏まえて新たに「はやぶさ2」を行うことで、太陽系の起源についてより深く解明することができるでしょう。このことは、私たちの太陽系だけでなく太陽系外の惑星系の理解にもつながっていきます。